トピックス|山辺天理歯科医師会

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2022年11月7日

・口を大きくあけると痛い
・口をあけると音がする
・口が開けにくい

 

これらの症状があると「顎関節症」(がくかんせつしょう)の疑いがあります、お近くの歯科医院を受診しましょう。
 

 
最近は、パソコンを前に仕事をするデスクワークの人が増えてきています、そのせいか机に腕枕で寝る方も増えてるようです。
 
人間の下あごは動かしてみると解る様に、耳の少し前にある関節と、頬骨のあたりの筋肉でぶら下がっているので、気を抜くと首の筋肉に引っ張られ口は自然と開きます。
 
机に腕枕で寝ていると、下にした側の関節は押され、逆に反対側のあごの関節は外に飛び出る位置にいく事なります、要するに机に腕枕で寝ていると自分で自分のあごをはずそうとしている様な物なのです。
 

 
更にそこに大きなあくび、頬づえなどの圧迫を加えつづけると、やがて関節がズレてしまい、コッキン、ゴリゴリ、音がするようになり口が開きにくくなります。
 
歯医者さんに行くと歯型をとり、マウスピースで関節の負担を減らし、元の位置に戻す治療のほか、お薬による痛みの緩和ケアもしてもらえます。
 
ほとんどの場合数カ月でなおりますが、長期間放置した場合あごの変形などが起こりマウスピースだけでは治らず手術が必要な場合もまれにあります。
 

 
最近あごに違和感があるな、耳鳴りや、偏頭痛、肩コリが強くなったなと思われたら早めの歯科受診をお勧めします。

2022年9月22日

冷たい物を飲食したり、ハブラシの毛先が当たったりすると、歯がしみたりキーンと痛みが生じた。そのような状態が続くと、「知覚過敏」という症状が疑われます。
知覚過敏とは、正式には「象牙質知覚過敏」と呼ばれます。
正常な歯は、エナメル質という非常に固い素材に覆われ守られています。
しかし、何らかの原因により歯の内側にあるやわらかい「象牙質」が露出してしまうことが起こります。
象牙質には象牙細管という無数の細い管が歯の内部に通じており、その象牙細管に熱や冷たさ、歯ブラシなどの刺激が歯の神経まで届くと、鋭い痛みが生じます。
これが、知覚過敏症状の痛みの特徴です。

 

知覚過敏の主な原因

① 歯茎が下がる(歯肉退縮)ことによるもの
歯周病やブラッシング圧を過度に強くする、加齢現象などにより歯茎が下がると、歯の根の部分が露出し、外部からの刺激に過敏に反応します。
 
② 酸が含まれる食品の過剰摂取によるもの
酸性の食べ物は長時間口に含み続けたり、過度な摂取を行ったりすることで、歯が溶ける「酸蝕歯(さんしょくし)」という症状が生じる可能性があります。エナメル質が溶かされることによって生じる知覚過敏です。
 
③ 歯ぎしりによるもの
歯ぎしりが慢性化すると、歯の根元部分に強い力がかかり続けてしまうことにより、歯の根元部分がえぐれてくさびのように欠けることがあり(くさび状欠損)、内部に刺激が伝わりやすくなることで知覚過敏が起こります。
 

知覚過敏の対策と予防

・歯周状態の改善
・あまり力をかけ過ぎない、適切な圧力のブラッシング
・知覚過敏専用の歯磨剤の使用
・歯科医院で、知覚過敏用の薬を塗布する
・歯科医院で、しみる患部へ詰め物を詰める
・歯ぎしりが原因の場合、マウスピースの作成・装着
 
知覚過敏症というのは、様々な要因により引き起こされるものです。
そして、単に冷たい物がしみるだけでなく歯自体が弱くなっていることも意味していますので、軽視することもできません。知覚過敏を頻繁に感じるようになったら、歯科医院を受診し、口腔内の状態をチェックされることをお勧めいたします。

2022年8月8日

歯にフッ素を塗るとむし歯になりにくくなると聞いたことはありませんか?
今回はフッ素のむし歯予防の有効性について説明したいと思います。
 

フッ素の役割

① むし歯になりかけた歯を元に戻す作用がある
酸によって歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出すと、通常の場合は唾液が働いて溶け出した成分を元に戻します。
この働きを再石灰化といいます。
この歯の再石灰化を助けるのがフッ素です。
フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促すことにより初期むし歯を修復して、健康な歯を保ってくれます。
 
② むし歯菌の活動を抑制する
フッ素にはむし歯菌の活動を抑制する働きがあります。
フッ素はむし歯菌の出す酸の量を抑えることができるため、歯が溶かされることが少なくなり、虫歯を予防することができます。
 
③ 歯の質を強化する
フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという、むし歯菌の酸に対して非常に強い構造になり、むし歯になりにくい強い歯になります。
 

フッ素でむし歯予防をするには

ご家庭で使用できる市販の歯磨き粉や洗口液、スプレー、ジェルなどがあります。
また、歯科医院での高濃度のフッ素塗布も効果があります。
歯科医院での定期的なフッ素塗布と、ご家庭では毎日使用できる歯磨き粉や洗口液のフッ素を上手く併用すると良いでしょう。
フッ素を塗ったからといって、むし歯にならない訳ではありません。
毎日の歯磨きと正しい食生活に加え、フッ素でむし歯になりにくい健康な歯を目指しましょう

2022年5月2日

皆様は「親知らず」と聞くとどういうイメージがありますか?
おそらく、多くの方は「抜歯が大変だった」、「親知らず腫れたことある」などネガティブなイメージがあると思います。また、これまで歯科医院を受診したときにレントゲン説明で「横向いているからいずれ抜歯したほうがいいかもしれないですね。」と説明をうけ、「抜歯って怖いし・・・」とそのまま放置して何年もたっている方もいるかと思います。
 
そこで、少し親知らずについてお話したいと思います。

 

① 親知らずはみんなあるの?

親知らずは必ずしも全員あるわけではありません。
すべてきちんとかみ合わせを作って生えてくる人、違う方向向いて生えてくる人、歯茎の中に埋まったまま生えてこない人、もともと親知らずがない人(一部だけない人)などあります。
 

② 親知らずを抜かなきゃいけないわけは?

親知らずはお口の一番奥にあることで歯ブラシがしにくいこと、そして埋まっていると歯の周りにバイ菌がたまりやすくなることもあります。
そのため、腫れたり、(手前の歯も)虫歯になるリスクがあります。これらの予防のため、抜歯をすすめることがあります。
 

③ 親知らずは役にたたないの?

上下の歯で咬み合わせていたら噛む力として役に立っています。
また、親知らずは歯の移植のドナー歯として、保険で認められています。
つまり他の大事な歯が抜歯になってしまったときに、親知らずを移植して利用することが可能な場合があります。

 

④ 親知らずの抜歯は大変なの?

親知らずの位置によって異なります。上顎は下顎に比べて容易なことが多いです。
年齢、埋まっている場所、方向などで大きく異なりますので、かかりつけ医にご相談ください。

 
親知らずについての動画(日本歯科医師会HPより)
https://www.jda.or.jp/tv/84.html

2022年3月14日

日本歯科医師会として、以前から8020(はちまるにいまる)運動(80歳でご自分の歯を20本以上残しましょう)を発信してきました。
ある程度、達成された方が増えてきて、いつまでもご自分の歯でお食事できる方がふえてきて、素晴らしいことです。
最近は、オーラルフレイルという言葉が、発信されています。
 

オーラルフレイルとは

フレイルとは虚弱(きょじゃく、弱っているという)な状態のことです。
オーラルとは、お口の関連のことで、オーラルフレイルとは、お食事の咀嚼(そしゃく、もぐもぐと、かみくだくこと)が不十分な状態になったり、のどの飲み込みが弱ってきている状態のことです。
お口の虚弱が、全身の虚弱につながると言われています。
オーラルフレイルは、それ以上に悪化しないように、できれば回復することができると言われています。オーラルフレイル予防が全身の健康増進につながります。
「パタカラ体操」「あいうべ体操」などで、声を出す。また、のどの飲み込む力をきたえる。
誤って気道に入った場合は、せきをしっかりして、はきだす。
これらが、誤嚥性肺炎予防にもつながります。
 
リンクしております日本歯科医師会のホームページのオーラルフレイル対策のための口腔体操をぜひ、ごらんください。
若い方々は、オーラルフレイルは、今のところ関係ないかもしれませんが、ご家族やお知り合いの高齢者の方々におしえてあげてください。

2022年1月28日

一度はコロナ禍からようやく平常がもどってくるかと、安堵も束の間、現在、日本においてはオミクロン株による第6波がおそい猛威をふるっております。より一層の感染対策が必要になってきております。
コロナウイルスは人から人にうつるのですが、むし歯菌も口から口にうつるのはご存じでしょうか?
といっても乳幼児期の一定の期間の話。養育する周囲の大人からうつりやすく子供をむしば菌から守るため気をつけて欲しいと思います。
口の中にむしば菌が多く存在するとなかなか日々のブラッシングだけでは対応に苦慮し、将来大人になっても苦労することになります。以下のQ&Aは奈良県歯科医師会が啓蒙用に妊婦さんに妊婦検診時などで配布している「マイナス1歳からの乳歯の健康」のリーフレットの一部抜粋しています。

 

Q7 むしば菌は感染するの?

A むしば菌は生まれた時からお口の中にいるわけではありません。大人のお口から赤ちゃんに伝わっていくものです。
特に奥歯が生えそろえてくる1歳7か月~2歳7か月頃が虫歯菌感染しやすい時期です。養育者や周囲の方々が、むし歯や歯周病を治して、お口の中をきれいにする事が大切です。
また、赤ちゃん専用のスプーンを使いましょう。しかし、過剰に気にしすぎることも良くないため、歯磨きを習慣づけることやだらだら食べをしないなど、むし歯菌がお口の中に定着できないような環境をつくることが必要です。

2021年11月30日

現在、日本においては緊急事態宣言も解除され行動制限も緩和されてかなり日常が戻ってきた感がある最近ですが、逆に欧米では新型コロナは再び猛威を振るい、お隣韓国においても感染者数は今迄のピークに達してきていてまだまだ安心できるような状況ではありません。

 

そこでここではお口の健康が如何に新型コロナウイルス感染予防、重症化予防に関連しているかを簡単にお話ししてみます。
今までインフルエンザなどでは検体としては鼻咽頭ぬぐい液(綿棒などで鼻の奥の粘膜からぬぐい取る)を用いてきましたが、新型コロナのPCR検査ではそれに加え唾液が認められました。
これは、唾液中に鼻咽頭と同じくらいコロナウィルスがいるという事です。
つまりコロナウィルスは鼻咽頭に加えてまず口腔内の粘膜や舌、唾液腺に感染してそこで増殖します。(唾液は1日に1~1.5リットル作られ増殖したコロナウィルスがお口の中に出てくるわけです。舌に感染すると味覚障害が起こります。)
そして、お口から肺や腸に広がっていきますし、飛沫となって感染を広めることになってしまいます。
 
そうはいっても、お口の中にもコロナウィルスに対する防御機構は備わっていて、健康なお口の中であればコロナウィルスが入って来ても上皮バリアが防いでくれます。
しかし、口呼吸でお口の中が乾燥していたり歯周病があると一気にコロナウィルスに感染する危険が増してしまうのです。
 

 

歯周病が進行している方のお口では歯周病菌の出す毒素が歯ぐきを腫らすだけでなく、細胞のレセプターを隠しているお口の粘液の層を破壊しレセプターをむき出しにして、ウィルスの侵入を手助けしてしまうのです。
特に重度の歯周病の人はコロナが重症化しやすいことも分かっています。
 

 
※関連記事 日本歯科医師会HPより
https://www.jda.or.jp/corona/Tooth-and-mouth-health.html
 
このようにコロナ対策にはマスク、手洗い、密を避ける以外にも口腔衛生管理と唾液分泌促進が必要なのです。
ですから日頃の歯磨き(舌磨きも大切)と歯医者さんでのメインテナンスが最も重要なんですね!

 

2021年9月28日

収束の見えないコロナ禍、マスクを外せない日々が続いています。

人間は本来、鼻で呼吸をするべきなのですが、マスクを着けると息苦しくなるので、口呼吸になりやすくなります。

 

「口呼吸」のデメリット

1.体内にウイルス・細菌が入りやすくなります。
〇鼻呼吸
・鼻毛がほこりや花粉をせき止める。
・繊毛、粘液でウイルスや細菌の侵入を防ぐ。
〇口呼吸
・ほこり、花粉、ウイルスが直接肺に侵入する。
 
2.唾液が減少し、口の中が乾燥し、細菌が増殖する。
〇むし歯になりやすい。
〇歯周炎になりやすい。
〇口臭が強くなる。
 
◎できるだけマスクの中でも、鼻呼吸を心がけましょう。
 

参考資料 日本口腔保健協会ホームページ

2021年3月9日

歯周病は、病気です。年齢とともに誰でもが必ずなるものではありません。ていねいなブラッシングで、予防できますし、悪化するのを止められます。

もちろんブラッシングはしていると言われる方がほとんどだと思いますが、しっかりとすみずみまでみがけているかどうかは、また別の話です。

失って初めて実感する歯の価値。一生自分の歯で食べるためには、研修を積んだ歯科医師会の会員の歯科医院へ定期的に行き、お口の点検をしてもらうことが大切です。

歯科医師会では、80歳で御自分の歯を20本以上残そうという、8020(はちまるにいまる)運動につとめております。ぜひかかりつけの歯科医院で、患者さん各自に適したブラッシングの指導をうけて、おうちでのお手入れをがんばりながら、定期的(年に2~6回)に通院して歯石を取ってもらいましょう。

ブラッシングすると歯ぐきから血が出る。歯ぐきが腫れる。歯が動きだしてきた。口臭がある。等の自覚症状が出てから、歯科医院にこられる方が多いですが、自覚症状のないときから点検しましょう。

歯をささえているのに最も重要なのは、歯の根のまわりの骨(歯槽骨といいます)が、しっかりしているかどうかです。歯科医院でレントゲン写真をとってもらい、歯槽骨がとかされていないかどうか点検してもらいましょう。

2021年3月9日

どうしたらむし歯にならないのか?

歯の抵抗力を高める

予防法

  • 家庭でのフッ素入り歯みがき粉の使用。
  • 歯科医院でのフッ素塗布やフッ素入りシーラント処置。

細菌をへらす

予防法

  • ブラッシング、デンタルフロスや歯間ブラシの使用
  • 歯科医院で定期的によごれを取ってもらう

砂糖をへらす

予防法

  • シュガーコントロール(キシリトールなど砂糖にかわる代用甘味料を使用すること)

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