トピックス|山辺天理歯科医師会

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子どものフッ素塗布について

2022年8月8日

歯にフッ素を塗るとむし歯になりにくくなると聞いたことはありませんか?
今回はフッ素のむし歯予防の有効性について説明したいと思います。
 

フッ素の役割

① むし歯になりかけた歯を元に戻す作用がある
酸によって歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出すと、通常の場合は唾液が働いて溶け出した成分を元に戻します。
この働きを再石灰化といいます。
この歯の再石灰化を助けるのがフッ素です。
フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促すことにより初期むし歯を修復して、健康な歯を保ってくれます。
 
② むし歯菌の活動を抑制する
フッ素にはむし歯菌の活動を抑制する働きがあります。
フッ素はむし歯菌の出す酸の量を抑えることができるため、歯が溶かされることが少なくなり、虫歯を予防することができます。
 
③ 歯の質を強化する
フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという、むし歯菌の酸に対して非常に強い構造になり、むし歯になりにくい強い歯になります。
 

フッ素でむし歯予防をするには

ご家庭で使用できる市販の歯磨き粉や洗口液、スプレー、ジェルなどがあります。
また、歯科医院での高濃度のフッ素塗布も効果があります。
歯科医院での定期的なフッ素塗布と、ご家庭では毎日使用できる歯磨き粉や洗口液のフッ素を上手く併用すると良いでしょう。
フッ素を塗ったからといって、むし歯にならない訳ではありません。
毎日の歯磨きと正しい食生活に加え、フッ素でむし歯になりにくい健康な歯を目指しましょう