親知らずって抜いたほうがいいの?
2022年5月2日
皆様は「親知らず」と聞くとどういうイメージがありますか?
おそらく、多くの方は「抜歯が大変だった」、「親知らず腫れたことある」などネガティブなイメージがあると思います。また、これまで歯科医院を受診したときにレントゲン説明で「横向いているからいずれ抜歯したほうがいいかもしれないですね。」と説明をうけ、「抜歯って怖いし・・・」とそのまま放置して何年もたっている方もいるかと思います。
そこで、少し親知らずについてお話したいと思います。
① 親知らずはみんなあるの?
親知らずは必ずしも全員あるわけではありません。
すべてきちんとかみ合わせを作って生えてくる人、違う方向向いて生えてくる人、歯茎の中に埋まったまま生えてこない人、もともと親知らずがない人(一部だけない人)などあります。
② 親知らずを抜かなきゃいけないわけは?
親知らずはお口の一番奥にあることで歯ブラシがしにくいこと、そして埋まっていると歯の周りにバイ菌がたまりやすくなることもあります。
そのため、腫れたり、(手前の歯も)虫歯になるリスクがあります。これらの予防のため、抜歯をすすめることがあります。
③ 親知らずは役にたたないの?
上下の歯で咬み合わせていたら噛む力として役に立っています。
また、親知らずは歯の移植のドナー歯として、保険で認められています。
つまり他の大事な歯が抜歯になってしまったときに、親知らずを移植して利用することが可能な場合があります。
④ 親知らずの抜歯は大変なの?
親知らずの位置によって異なります。上顎は下顎に比べて容易なことが多いです。
年齢、埋まっている場所、方向などで大きく異なりますので、かかりつけ医にご相談ください。
親知らずについての動画(日本歯科医師会HPより)
https://www.jda.or.jp/tv/84.html